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会社案内は何を載せるべきか?中小企業が失敗しない作り方

集客・マーケ戦略
2026.01.20
石井 勇多

この記事の要点

  • 会社案内は「名刺代わり」「営業ツール」「採用ツール」と複数の役割を持つが、すべてを1冊でカバーしようとすると中途半端になる。
  • 「誰に見せるか」を明確にし、その相手が知りたい情報を優先的に載せることが基本。
  • よくある失敗は「網羅的すぎて読まれない」「自己満足で相手目線がない」「更新されず古い情報のまま」。
  • 紙とデジタル(PDF/Webサイト)の使い分けも重要であり、用途によって最適な形式が異なる。

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初版: 2026-01

会社案内とは何か?役割の整理

会社案内とは、企業の基本情報・事業内容・強みなどをまとめた資料であり、主に以下の3つの役割を持つ。

役割

説明

名刺代わり

初対面の相手に「どんな会社か」を伝えるための自己紹介ツール。

営業ツール

商談時に提案内容を補足し、信頼感を与えるための説明資料。

採用ツール

求職者に会社の雰囲気や将来性を伝え、応募を促すための情報源。

ここで重要なのは、すべての役割を1冊でカバーしようとすると中途半端になるという点である。取引先向けの内容と求職者向けの内容は異なるため、「誰に見せるか」を最初に決めることが会社案内作成の出発点となる。

「誰に見せるか」でコンテンツが変わる

会社案内の内容は、ターゲットによって大きく異なる。以下に代表的なターゲット別の重点ポイントを整理する。

ターゲット

重点コンテンツ

避けるべきこと

取引先・BtoB顧客

事業内容、実績、取引先リスト、品質管理体制

社員旅行の写真など内輪ネタ

求職者

社風、働き方、社員インタビュー、キャリアパス

専門用語だらけの事業説明

投資家・金融機関

財務状況、成長戦略、経営者のビジョン

感覚的な表現、曖昧な計画

地域住民・行政

地域貢献活動、環境への配慮、沿革

営業色の強い訴求

甲賀市や滋賀県の中小企業では、取引先向けと採用向けの両方を兼ねた会社案内を作るケースが多い。しかし、両方に配慮した結果、どちらにも刺さらない内容になってしまうことも少なくない。予算や運用の都合で1冊にまとめる場合でも、「メインターゲットはどちらか」を決めた上で構成を考えることが重要である。

会社案内に載せるべきページと優先順位

会社案内に掲載する情報は多岐にわたるが、すべてを同じ比重で載せると読みにくくなる。以下の優先順位を参考に、メリハリをつけることを推奨する。

優先度

コンテンツ

ポイント

必須

会社概要

社名、所在地、設立年、代表者名、資本金、従業員数など基本情報。

必須

事業内容

何をしている会社かを明確に。専門用語は避け、具体例を入れる。

強み・選ばれる理由

競合との違い、実績、顧客の声など。差別化ポイントを明示。

代表メッセージ

経営者の想い・ビジョン。人柄が伝わる写真とセットが効果的。

沿革

創業からの歩み。長すぎると読まれないので要点を絞る。

取引先・実績

信頼性を示す。許諾を得た上で社名やロゴを掲載。

社内イベント・福利厚生

採用向けなら重要。取引先向けなら最小限でよい。

DP-GUILDに相談に来る中小企業の中には「何を載せていいかわからない」という声も多い。その場合、まず「強み・選ばれる理由」を言語化するところから始めることを勧めている。これがぼんやりしたまま制作に入ると、完成後に「なんか違う」という事態になりやすい。

よくある失敗パターン

会社案内作成でありがちな失敗を整理する。

失敗パターン

内容

網羅的すぎる

あれもこれも載せた結果、ページ数が多すぎて読まれない。

自己満足

「うちはこれをやっている」という発信だけで、相手が知りたいことが書かれていない。

更新されない

設立時に作ったまま10年放置。代表者の写真が若すぎる、事業内容が古い。

デザイン先行

見た目は立派だが、肝心の内容が薄い。印象に残らない。

紙にこだわりすぎ

デジタルで十分な場面でも紙を配り、コストと在庫を抱える。

特に「網羅的すぎる」問題は根深い。経営者としては「うちの良さを全部伝えたい」という気持ちがあるが、相手は数分で読むため、情報量が多いと逆に伝わらない。会社案内は「読ませる」ものではなく「見てもらう」ものだという視点が重要である。

紙とデジタル(PDF/Webサイト)の使い分け

会社案内は紙だけでなく、PDF配布やWebサイト掲載という選択肢もある。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で使い分けることが重要である。

形式

メリット

デメリット

紙(冊子)

手渡しで印象に残る、手元に置いてもらえる

印刷・在庫コスト、更新が難しい

PDF

メール添付可能、印刷コスト削減、更新しやすい

手元に残りにくい、紙の質感がない

Webサイト

常に最新情報、SEO効果、アクセス解析可能

オフラインで見せにくい、制作コスト

甲賀市や滋賀県の製造業では、対面営業が多いため紙の会社案内が重宝される場面もある。一方、オンライン商談が増えた企業ではPDFやWebサイト連携の方が効率的である。「必ず紙」「必ずデジタル」ではなく、自社の営業スタイルに合わせて選択することがポイントである。

制作の進め方

会社案内制作は、以下の流れで進めるとスムーズである。

  1. 目的・ターゲットの明確化:誰に、何を伝えるかを言語化する。
  2. 掲載内容の棚卸し:載せるべき情報をリストアップし、優先順位をつける。
  3. 社内素材の収集:写真、ロゴ、実績データなど必要な素材を準備する。
  4. 制作会社・デザイナーへの依頼:目的と素材を共有し、構成案を作成してもらう。
  5. 原稿作成・校正:自社で書くか、ライティングも依頼するか決める。
  6. デザイン・レイアウト:構成に沿ってビジュアルを作成。
  7. 校了・印刷(または公開):最終チェック後、印刷またはWeb公開。

制作期間は簡易なリーフレットで1〜2ヶ月、本格的な冊子で2〜3ヶ月が目安である。素材の準備や社内承認に時間がかかるケースも多いため、余裕を持ったスケジュールを組むことを推奨する。

DP-GUILDに相談できること

DP-GUILDでは、会社案内制作そのものは主力サービスではない。ただし、以下のような相談には対応している。

  • 会社案内とWebサイトの連携設計
  • 「誰に見せるか」「何を伝えるか」の整理
  • デジタル化(PDF配布、Webサイト掲載)の検討
  • ブランド全体の方向性を踏まえた会社案内のコンセプト設計

印刷物の制作・印刷自体は印刷会社やデザイン事務所の領域であり、DP-GUILDが直接請け負う範囲外である点はご了承いただきたい。DP-GUILDの強みは「Webサイトとの連携」であり、会社案内をデジタル化してWebサイトと一体運用したい場合に価値を発揮する。

会社案内の限界

会社案内は万能ではない。以下のようなケースでは、会社案内だけでは目的を達成できない。

  • Web検索からの集客を増やしたい:会社案内ではなくSEO・HP改善が必要。
  • 採用応募を増やしたい:会社案内より採用サイト・求人媒体が効果的な場合もある。
  • 商品・サービスを売りたい:会社案内よりLP・営業資料の方が直接的。

会社案内は「自社を知ってもらうきっかけ」を作るツールであり、それ自体が売上や採用に直結するわけではない。会社案内を作る前に「本当に会社案内が必要か」を考えることも重要である。

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この情報は2026年1月時点のものです。

よくある質問

会社案内のページ数はどれくらいが適切か?

取引先向けなら8〜12ページ、採用向けなら12〜16ページが一般的。ただし、ページ数よりも「読んでもらえるか」が重要であり、内容が薄いのに無理にページ数を増やす必要はない。

会社案内の制作費用はいくらかかるか?

三つ折りリーフレットで5万〜15万円、8〜12ページの冊子で20万〜50万円程度が目安。撮影やライティングを含めると更に費用がかかる。詳細はパンフレット制作の費用相場を参照。

会社案内はどれくらいの頻度で更新すべきか?

代表者や事業内容に変更があった場合は速やかに更新。変更がなくても3〜5年ごとに見直しを検討。古い情報を配り続けると信頼を損なうリスクがある。

紙とPDFの両方を用意すべきか?

対面営業が多い場合は紙があると便利。オンライン商談が中心ならPDFで十分な場合も多い。両方用意する場合は、紙の内容をそのままPDF化するだけでなく、Web掲載用に最適化することを推奨する。

自社の状況に合った会社案内の作り方を整理したい場合は無料相談(Zoom)はこちらから。Zoomが難しい方はお問い合わせフォームをご利用ください。

よくある質問

Q. 会社案内のページ数はどれくらいが適切か?

A. 取引先向けなら8〜12ページ、採用向けなら12〜16ページが一般的。ただし、ページ数よりも「読んでもらえるか」が重要であり、内容が薄いのに無理にページ数を増やす必要はない。

Q. 会社案内の制作費用はいくらかかるか?

A. 三つ折りリーフレットで5万〜15万円、8〜12ページの冊子で20万〜50万円程度が目安。撮影やライティングを含めると更に費用がかかる。

Q. 会社案内はどれくらいの頻度で更新すべきか?

A. 代表者や事業内容に変更があった場合は速やかに更新。変更がなくても3〜5年ごとに見直しを検討。古い情報を配り続けると信頼を損なうリスクがある。

Q. 紙とPDFの両方を用意すべきか?

A. 対面営業が多い場合は紙があると便利。オンライン商談が中心ならPDFで十分な場合も多い。両方用意する場合は、紙の内容をそのままPDF化するだけでなく、Web掲載用に最適化することを推奨する。

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