記事一覧に戻る

採用動画は本当に効果があるのか?中小企業が導入を判断する3つの基準

Web・SNSの基礎知識
2026.01.05
石井 勇多

この記事の要点

  • 採用動画は社風・働く雰囲気を視覚的に伝える手段だが、万能ではない。
  • 制作コストが高く更新が難しいため、費用対効果の検討が必要。
  • 業種・採用人数・社内体制によって向き不向きがある。
  • まずは写真とテキストで十分なケースも多い。

💡SNS・Web・DXのお困りごと、まずは相談してみませんか?

無料相談はこちら

初版: 2026-01

採用動画とは何か

採用動画とは、求職者に向けて自社の魅力・働く環境・社員の様子を映像で伝えるためのコンテンツである。採用サイトやSNS、会社説明会などで活用され、文字や写真だけでは伝わりにくい「社風」「雰囲気」「人の表情」を視覚的に訴求できる点が特徴である。

ただし、採用動画を作れば応募が増えるというわけではない。動画の効果は業種・採用ターゲット・使い方によって大きく異なる。制作コストと更新の手間を考慮すると、すべての企業に適しているわけではない。

採用動画の主な形式

形式

特徴

適した用途

会社紹介動画

事業内容・理念・オフィス風景などを紹介

採用サイトのTOP・会社説明会

社員インタビュー動画

社員の声・入社理由・1日の流れを紹介

ミスマッチ防止・社風の訴求

職場密着動画

実際の業務風景をドキュメンタリー形式で撮影

仕事内容の具体的な理解促進

ショート動画(SNS向け)

30秒〜1分程度の短尺動画

TikTok・Instagram Reels・YouTube Shorts

採用動画が効果を発揮するケース

採用動画が効果を発揮するのは、いくつかの条件が揃った場合である。どの企業にも当てはまるわけではないため、自社の状況と照らし合わせて検討する必要がある。

社風・雰囲気が伝わりにくい業種

製造業・建設業・介護・物流など、求職者がイメージしにくい職場ほど動画の効果が出やすい。甲賀市や滋賀県内の製造業では「工場=きつい」という先入観を持つ求職者も少なくないが、実際の職場風景を見せることでその誤解を解ける可能性がある。

採用競争が激しい職種

エンジニア・デザイナー・営業職など、同業他社と人材を奪い合う状況では、自社の魅力を差別化するために動画が有効になる場合がある。ただし、動画の質が低いと逆効果になるため、中途半端に作るくらいなら作らない方がいい。

年間採用人数が多い企業

新卒を毎年10名以上採用するような企業であれば、動画制作のコストを採用人数で割った「1人あたりコスト」が下がる。逆に、年間1〜2名程度の採用であれば、動画よりも採用サイトのコンテンツ充実や求人媒体の最適化に予算を使う方が効率的なケースが多い。

採用動画のデメリット・注意点

採用動画には明確なデメリットと注意点がある。これらを理解せずに制作すると、コストだけかかって効果が出ないという失敗につながりやすい。

制作コストが高い

プロに依頼する場合、1本あたり30万円〜100万円以上かかることが一般的である。撮影・編集・出演者調整など、写真やテキストとは比較にならない工数が発生する。自社で撮影する場合も、機材・編集ソフト・担当者の工数を考えると、決して「安くできる」わけではない。

更新が難しい

動画に映っている社員が退職した場合、その動画は使いにくくなる。採用サイトのテキストや写真は簡単に差し替えられるが、動画の一部だけ修正することは難しい。結果として、公開後2〜3年で「古い」印象を与える動画になりやすい。

視聴完了率の問題

採用動画の多くは1分以上の長さがあるが、すべての求職者が最後まで視聴するわけではない。特に採用サイトに埋め込んだ動画は、再生されないまま素通りされることも多い。「作ったから見てもらえる」という前提は捨てた方がいい。

質が低いと逆効果

素人が撮影した手ブレ動画、音声が聞き取りにくい動画、編集が雑な動画は、企業イメージを損なう可能性がある。「動画があればいい」ではなく、「質の高い動画でなければ逆効果」という認識が必要である。

採用動画の代替手段

採用動画を作る前に、まず他の手段で十分でないか検討する価値がある。コストと効果のバランスを考えると、動画以外の選択肢の方が適しているケースも多い。

写真の充実

プロのカメラマンに依頼して、職場風景・社員の表情・作業の様子を撮影する。費用は10万円前後からで、動画の3分の1以下のコストで済むことが多い。更新も容易で、退職者がいれば該当の写真だけ差し替えればいい。

社員インタビュー(テキスト)

動画ではなくテキストで社員インタビューを掲載する。SEO効果もあり、求職者が自分のペースで読める。動画のように「最後まで見てもらえない」問題も起きにくい。

SNSでの日常発信

採用動画を1本作るより、InstagramやX(旧Twitter)で日常的に職場の様子を発信する方が効果的な場合がある。スマートフォンで撮影した短い動画や写真を継続的に投稿することで、求職者との接点を増やせる。DP-GUILDでは、こうしたSNS運用の相談も受けているが、「毎日投稿」を前提にすると続かない企業が多い。週1〜2回の投稿から始め、無理なく継続できる体制を作ることが先決である。

自社に採用動画が必要か判断する3つの基準

採用動画を作るべきかどうかは、以下の3つの基準で判断するのが現実的である。

基準1:年間採用人数

年間採用人数が5名以上であれば、動画制作のコストを分散できる。1〜2名程度であれば、動画よりも採用サイトの改善や求人媒体の最適化に予算を使う方が費用対効果が高いことが多い。

基準2:写真・テキストで伝えられない情報があるか

「社風」「雰囲気」「社員同士のコミュニケーション」など、静止画やテキストでは伝わりにくい情報がある場合、動画の価値が高まる。逆に、待遇・給与・勤務地といった条件面が重視される採用であれば、動画よりも募集要項の充実が優先される。

基準3:制作後の活用計画があるか

採用サイトに埋め込むだけでなく、会社説明会・SNS・YouTube・求人媒体など、複数の場所で活用する計画があるかどうか。1箇所でしか使わないなら、投資対効果は低い。DP-GUILDでは、採用動画の制作相談を受けることがあるが、活用計画が曖昧な場合は「まず写真とテキストを充実させましょう」と伝えることも多い。動画は万能ではなく、向き不向きがある。

FAQ

採用動画の費用相場はどれくらいですか?

プロに依頼する場合、30万円〜100万円以上が一般的。撮影日数・編集の複雑さ・出演者数によって変動する。自社制作の場合でも、機材・編集ソフト・担当者の工数を考えると10万円以上はかかることが多い。

自社で採用動画を作ることは可能ですか?

可能だが、品質には注意が必要。スマートフォンで撮影した動画でも、照明・音声・編集の基本を押さえれば使えるレベルにはなる。ただし、クオリティが低いと逆効果になるため、自社制作する場合は最低限の知識と準備が必要。

採用動画はどこで公開すればいいですか?

採用サイト・YouTube・SNS(Instagram、TikTok)・会社説明会など、複数の場所で活用するのが基本。1箇所でしか使わないなら、制作コストに見合わない可能性がある。

採用動画と採用サイト、どちらを優先すべきですか?

まず採用サイトのコンテンツ(写真・テキスト・募集要項)を充実させることが先決。動画がなくても採用できている企業は多い。動画は「あれば効果が上がる可能性がある」オプションであり、必須ではない。

関連記事

この情報は2026年1月時点のものです。採用手法や動画制作の相場は変動するため、最新情報は業界の動向を確認してください。

自社に採用動画が必要かどうか整理したい場合は無料相談(Zoom)はこちらから。Zoomが難しい方はお問い合わせフォームをご利用ください。

よくある質問

Q. 採用動画の費用相場はどれくらいですか?

A. プロに依頼する場合、30万円〜100万円以上が一般的。撮影日数・編集の複雑さ・出演者数によって変動する。自社制作の場合でも、機材・編集ソフト・担当者の工数を考えると10万円以上はかかることが多い。

Q. 自社で採用動画を作ることは可能ですか?

A. 可能だが、品質には注意が必要。スマートフォンで撮影した動画でも、照明・音声・編集の基本を押さえれば使えるレベルにはなる。ただし、クオリティが低いと逆効果になるため、自社制作する場合は最低限の知識と準備が必要。

Q. 採用動画はどこで公開すればいいですか?

A. 採用サイト・YouTube・SNS(Instagram、TikTok)・会社説明会など、複数の場所で活用するのが基本。1箇所でしか使わないなら、制作コストに見合わない可能性がある。

Q. 採用動画と採用サイト、どちらを優先すべきですか?

A. まず採用サイトのコンテンツ(写真・テキスト・募集要項)を充実させることが先決。動画がなくても採用できている企業は多い。動画は「あれば効果が上がる可能性がある」オプションであり、必須ではない。

お困りごとはありませんか?

「何から手をつければいいかわからない」という状態でも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。