記事一覧に戻る

リマーケティングとは何か?設定方法と中小企業が成果を出す条件

集客・マーケ戦略
2026.01.12
石井 勇多

この記事の要点

  • リマーケティングとは、一度サイトを訪問したユーザーに対して他サイトやSNSで再度広告を表示する手法である。
  • 購買検討中のユーザーへの後押しや、カート離脱者への再アプローチに効果を発揮する。
  • ただし、サイト訪問数が少ない段階では配信対象が少なく効果が薄い。
  • 設定ミスによる無駄配信や、しつこい配信によるブランドイメージ低下にも注意が必要。
  • Google広告・Meta広告など主要プラットフォームで設定可能だが、プライバシー規制の強化により今後の変化にも目を向ける必要がある。

💡SNS・Web・DXのお困りごと、まずは相談してみませんか?

無料相談はこちら

初版: 2026-01

リマーケティングとは何か

リマーケティング(リターゲティング)とは、自社サイトを一度訪問したユーザーに対して、他のWebサイトやSNSで再度広告を表示する手法である。「一度興味を持ったけど、その場では行動しなかったユーザー」に再アプローチできるため、新規ユーザーへの広告より効率的な場合が多い。

例えば、甲賀市のリフォーム会社のサイトを見た後、別のニュースサイトやYouTubeでそのリフォーム会社の広告が表示される——これがリマーケティング広告である。

主なプラットフォームと特徴は以下の通り。

プラットフォーム

配信先

特徴

Google広告

Googleディスプレイネットワーク、YouTube

配信面が広く、BtoB・BtoCどちらにも対応

Meta広告

Facebook、Instagram

SNS利用者層への配信に強み

Yahoo!広告

Yahoo! JAPAN、提携サイト

国内高齢層へのリーチに有効

LINE広告

LINE、関連サービス

日常接点の多いLINE面での配信

リマーケティングが効果を発揮するケース

リマーケティングは万能ではない。以下のようなケースで効果を発揮しやすい。

購買検討期間が長い商材

高単価商材やBtoBサービスなど、即決しないものは検討期間中に再度思い出してもらうことで効果が出やすい。リフォーム、不動産、業務システム、コンサルティングなどが該当する。

カート離脱・フォーム離脱が多い

ECサイトでカートに入れたまま離脱したユーザー、問い合わせフォームまで行ったが送信しなかったユーザーへのリマインドは効果的である。「あと一押し」の状態で離脱した層への後押しになる。

サイト訪問数がある程度ある

リマーケティングはサイト訪問者に配信するため、そもそも訪問者が少ないと配信対象が限られる。月間1,000セッション以上が目安。訪問者が少ない段階では、まず新規流入を増やす施策が先になる。

リマーケティングの設定方法(Google広告の場合)

Google広告でのリマーケティング設定は以下のステップで行う。

Step 1: Googleタグの設置

自社サイトにGoogleタグ(旧グローバルサイトタグ)を設置する。これにより、サイト訪問者のデータが収集される。Googleタグマネージャーを使うとタグ管理が楽になる。

Step 2: オーディエンスリストの作成

Google広告の管理画面で「オーディエンスマネージャー」からリストを作成する。以下のようなセグメント分けが可能。

  • 全ページ訪問者
  • 特定ページ(商品ページ、料金ページなど)訪問者
  • コンバージョンしなかったユーザー
  • コンバージョンしたユーザー(除外設定に使用)

Step 3: リストの蓄積

Google広告のリマーケティング配信には、リストに1,000人以上のユーザーが必要(ディスプレイ広告の場合)。サイト訪問数が少ないと、この条件を満たすまでに時間がかかる。

Step 4: キャンペーン作成と配信

ディスプレイキャンペーンを作成し、ターゲティングで作成したオーディエンスリストを設定。広告クリエイティブ(画像バナーまたはレスポンシブ広告)を設定して配信開始。

DP-GUILDでは、これらの設定を一から行う支援も行っているが、設定だけでなく「そもそもリマーケティングを始める段階か」の判断から整理することを重視している。

設定でよくある失敗と注意点

リマーケティングは設定ミスや運用の考慮不足で失敗するケースが多い。

コンバージョン済みユーザーへの配信

すでに問い合わせ・購入したユーザーに同じ広告を配信し続けると、無駄な広告費とユーザーの不快感につながる。コンバージョン済みユーザーは除外設定をするのが基本。

配信頻度の過多(フリークエンシー問題)

同じユーザーに何度も広告を表示すると「しつこい」と感じられ、ブランドイメージが悪化する。フリークエンシーキャップ(1日あたりの表示回数上限)を設定し、適切な回数に抑える。

リストの期間設定ミス

リスト保持期間が短すぎると対象が少なく、長すぎると関心が薄れたユーザーにも配信してしまう。商材の検討期間に合わせて設定する。一般的には30日〜90日が目安だが、高単価BtoBなら180日以上も検討。

クリエイティブの使い回し

同じ広告を長期間配信すると「広告疲れ」が起きてクリック率が低下する。定期的にクリエイティブを更新し、複数パターンでテストする。

プライバシー規制と今後の動向

リマーケティングはCookie(クッキー)を活用するため、プライバシー規制の強化により影響を受けている。

  • AppleのITP(Intelligent Tracking Prevention)により、Safariでのトラッキングが制限
  • ChromeもサードパーティCookieの段階的廃止を予定(延期を繰り返しているが方向性は変わらず)
  • GDPR(EU)や個人情報保護法強化により、同意取得の必要性が高まっている

今後は、Googleの「プライバシーサンドボックス」やファーストパーティデータの活用が重要になる。リマーケティングだけに依存せず、メールマーケティングや自社会員データなど、複数の接点を持つことが求められる。

中小企業がリマーケティングを始める前に確認すること

リマーケティングを検討する前に、以下の項目を確認しておきたい。

  • 月間サイト訪問数は十分か(目安: 1,000セッション以上)
  • 広告の受け皿となるLP・サービスページは整っているか
  • Google広告の基本設定・コンバージョン計測は完了しているか
  • 除外設定やフリークエンシー設定を正しく行えるか
  • 継続的にクリエイティブを更新できる体制があるか

サイト訪問数が少ない段階では、リマーケティングより先に新規流入を増やす施策(SEO、リスティング広告、SNS運用など)を優先した方が成果につながりやすい。

DP-GUILDでは、広告運用の相談を受けた際に、まずサイトのアクセス状況と広告の受け皿を確認している。リマーケティングが有効なフェーズかどうかを見極めた上で、施策の優先順位を提案する。広告はあくまで手段の一つであり、すべての企業に向いているわけではない。業種・予算・社内体制によっては、他の施策を先に整える方が効果的な場合もある。

滋賀・甲賀市エリアの中小企業の場合、まず地域を絞ったリスティング広告やMEO対策から始め、サイト訪問数が増えてきた段階でリマーケティングを追加するのが現実的なステップである。

関連記事

この情報は2026年1月時点のものです。広告プラットフォームの仕様やプライバシー規制は変化が早いため、最新情報は公式ヘルプを確認してください。

リマーケティングを始めるべきか、何から整えるべきか迷っている場合は無料相談(Zoom)はこちらから。Zoomが難しい方はお問い合わせフォームをご利用ください。

よくある質問

Q. リマーケティングとリターゲティングの違いは?

A. 基本的に同じ意味。Googleが「リマーケティング」、Meta(Facebook/Instagram)が「リターゲティング」と呼んでいるだけの違い。どちらもサイト訪問者に再度広告を表示する手法を指す。

Q. リマーケティングの費用はどれくらいか?

A. クリック課金のため予算設定は自由。一般的にディスプレイ広告のクリック単価は30〜100円程度だが、業種やターゲティング設定によって異なる。リスティング広告より単価は低めだが、コンバージョン率も考慮して判断する。

Q. サイト訪問数が少なくても始められるか?

A. 技術的には可能だが、効果は薄い。Google広告のディスプレイ広告リマーケティングはリストに1,000人以上必要。訪問数が少ない段階では、まず新規流入を増やす施策を優先した方が成果につながりやすい。

Q. リマーケティングはしつこいと思われないか?

A. フリークエンシー(表示頻度)を適切に設定しないと、しつこいと感じられブランドイメージが悪化する。1日あたりの表示回数上限を設定し、コンバージョン済みユーザーは除外するなどの配慮が必要。

お困りごとはありませんか?

「何から手をつければいいかわからない」という状態でも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。