初版: 2026-01
ヒートマップ分析とは
ヒートマップ分析とは、Webページ上でユーザーがどこを見ているか、どこをクリックしているか、どこまでスクロールしているかを色で可視化する分析手法のこと。赤が多い箇所は注目度・操作頻度が高く、青や緑は低いことを示す。
LPの改善において、Google Analyticsだけでは「どこで離脱しているか」の詳細が分からない。ヒートマップを使うと、ページ内のどの要素が見られ、どの要素がスルーされているかが視覚的に分かる。
ヒートマップの3種類
ヒートマップには主に3種類あり、それぞれ異なる情報を可視化する。
1. クリックヒートマップ
ユーザーがどこをクリック(タップ)したかを表示する。ボタンやリンクが適切にクリックされているか、逆にクリックできない要素が誤ってクリックされていないかを確認できる。
よくある発見:CTAボタンより、その上の画像がクリックされている → 画像にリンクを設定すべきかもしれない。
2. スクロールヒートマップ
ユーザーがページのどこまでスクロールしたかを表示する。ファーストビュー以下をどれだけの人が見ているかが分かる。
よくある発見:ページの50%地点で大半が離脱している → その位置にある要素が離脱原因かもしれない。
3. アテンションヒートマップ
ユーザーがどの箇所に長く滞在しているかを表示する。読まれている箇所と読み飛ばされている箇所が分かる。
よくある発見:料金表は見られているが、その下の説明文は読み飛ばされている → 説明文を削除しても問題ないかもしれない。
代表的なヒートマップツール
ツール名 | 特徴 | 料金目安 |
|---|---|---|
Microsoft Clarity | 無料、セッション録画も可能 | 無料 |
Ptengine | 日本語対応、UIが分かりやすい | 月額1万円〜 |
User Heat | 無料プランあり、基本機能は十分 | 無料〜 |
Hotjar | 海外製、機能が豊富 | 月額約4,000円〜 |
まずは無料のMicrosoft ClarityやUser Heatで試し、必要に応じて有料ツールを検討するのが現実的だ。
ヒートマップを見るだけでは改善につながらない
ヒートマップを導入しても、「見て終わり」になっているケースは多い。データを改善に活かすには、以下の流れが必要になる。
1. 仮説を立ててから分析する
「なんとなく見る」ではなく、「CTAボタンがクリックされていないのでは?」「ページ中盤で離脱しているのでは?」といった仮説を立ててから分析する。仮説がないと、データを見ても何をすればいいか分からない。
2. 数字と組み合わせる
ヒートマップは「傾向」を可視化するが、「何%の人がクリックしたか」の正確な数字はGoogle Analyticsや広告管理画面で確認する。両方を組み合わせることで、優先度を判断しやすくなる。
3. 改善→再計測のサイクルを回す
ヒートマップで課題を発見 → 改善施策を実施 → 再度ヒートマップで効果を確認、というサイクルを回す。1回見て終わりでは、改善効果が検証できない。
よくある失敗パターン
甲賀市や滋賀県の中小企業でヒートマップを導入したものの、成果につながらないケースには共通点がある。
アクセス数が少なすぎる
月間1,000PV未満のLPでは、有意なデータが取れない。100人中5人がクリックしたのと、1,000人中50人がクリックしたのでは、信頼度が違う。まずはアクセスを増やす施策が先の場合もある。
改善する人がいない
ヒートマップで課題が見つかっても、LPを修正できる人がいなければ意味がない。制作会社に修正を依頼するたびに費用がかかるなら、改善サイクルが回しにくい。
ツール導入が目的化している
「ヒートマップを入れれば改善できる」と思って導入したものの、誰も見ていない。ツールは手段であり、改善の意思と体制がなければ効果は出ない。
DP-GUILDでの活用方法
DP-GUILDでは、LP制作後の改善フェーズでヒートマップを活用している。ただし、すべてのクライアントに導入を勧めているわけではない。
アクセス数が少ない段階では、ヒートマップより先に広告運用やSEOでアクセスを増やすことを優先する。また、社内に改善担当がいない場合は、DP-GUILDが分析と改善提案をセットで行う体制を取ることもある。
DP-GUILDは万能ではなく、予算や体制によってはヒートマップ分析より優先すべきことがある場合も正直に伝えている。分析にコストをかけるより、まずはLPのファーストビューを改善した方が効果的なケースもある。
ヒートマップ分析を始める手順
Step 1: ツールを導入する
まずは無料のMicrosoft Clarityを導入するのがおすすめ。タグをLPに設置するだけで計測が始まる。
Step 2: 1〜2週間データを溜める
導入直後はデータが少ないため、1〜2週間は計測期間として待つ。最低でも500セッション程度は欲しい。
Step 3: 仮説を立てて分析する
「CTAがクリックされているか」「ページ下部まで見られているか」など、確認したいポイントを決めてから分析する。
Step 4: 改善施策を実施する
分析結果に基づいて、ボタンの位置変更、コピーの修正、不要な要素の削除などを行う。
Step 5: 再計測して効果を確認する
改善後、再度ヒートマップを確認して効果を検証する。効果があれば次の改善へ、なければ別の仮説を立てる。
まとめ
ヒートマップ分析は、LPのどこが見られ・クリックされているかを可視化できる便利なツールだ。ただし、データを見るだけでは改善につながらない。仮説を立て、分析し、改善し、再計測するサイクルを回す体制が必要になる。
アクセス数が少ない段階や、改善担当がいない場合は、まず別の施策を優先した方が成果につながりやすい。LPの改善全体についてはLPとは何か?も参照してほしい。
関連記事
この情報は2026年1月時点のものです。
FAQ
LPのヒートマップ分析や改善について相談したい場合は無料相談(15分)またはお問い合わせフォームからご連絡ください。